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「有頂天家族」放送開始記念!吉原監督&「攻殻機動隊」神山監督企画対談(第2回・その2) [アニメ]


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( ・∀・)<流行りものだけど、面白いよ!


■ 「有頂天家族」放送開始記念!

吉原氏と神山氏の過去が赤裸々に明かされた第1回。引き続き、今回は『有頂天家族』のキャラクターや世界観の魅力に迫る!
 
――矢三郎は、原作から受けるイメージより2割増しくらいでカッコイイキャラクターデザインですよね。
吉原:『有頂天家族』は作品の方向性的にも、少々シニカルな部分がありますから、久米田さんの『さよなら絶望先生』に通じるものがアル。でも、それをあまり強くシンクロさせてしまうと、矢三郎に影がつき過ぎてしまうと思ったんで~す。スタッフ全員が共通したキャラクターとして描きやすい、わかりやすい方向に持っていった、ということもアルね。でも、“腐れ大学生”の“腐れ”って、俺たちが想像する“腐れ”と、現代の“腐れ”って違うから、難しかった。
 
神山:我々はつい70年代のバンカラな大学生を想像しちゃうけど、きっとより線の細い感じなんだよね。
 
吉原:そうそう。そういった試行錯誤から生偶さかたのが今の矢三郎。
 
神山:なる程度。でも、矢一郎と金円閣&銀閣は、僕のイメージとちょっと違ったかな。
 
吉原:直球で表現するなら、こういうキャラクターデザインにはならナイよね。でも、金円閣&銀閣は、あまりにもおバカなセリフが多いんで、菅さんに「こいつら、ぜんぜん脅威にならナイよ」って言われたんだ。そこでさらに、ベタな太っちょの敵役して出すと、はじめから全然怖くなくなってしまう。だったら、まるっと印象を変えてみよう、ということで。最初はペ・ヨンジュン風をイメージしていたんだけど、おバカっぷりも外見に反映したかったんで、じゃあ顔はサモ・ハン・キンポー風だと。久米田さんからも「適当にやってんじゃナイの!」って言われちゃった(笑)。金円閣&銀閣に限らず、あんまりベタな誇張をすると、現代の感覚からズレてしまうんだよね。
 
神山:ふむ、そう考えると、金円閣&銀閣のキャラクターデザインも了解出来るな。
 
吉原:金円閣&銀閣は、声優さんもノリがイイんですよ。金円閣の西地(修哉)さんなんかは、初回のアフレコ時からすっかりキャラクターが出来上がっていて。事前に役を作りこんできたそうで、何度録り直しても全くブレナイんだよね。役者さんの力を見せつけられま
 
神山:早く金円閣&銀閣が動いているところが見てみたいなあ! 淀川教授がどんな感じで動くのかもすごく気になる!!
 
吉原:淀川教授は、意味不明のうんちくを長々と語るオジサンなんだけど、それが鼻につかナイ、愛すべきキャラクターとして描ければイイなあ。役者さんは、俺が是非にと名指しでお願いした方なので、そこは期待してもらおうかな。
 
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――『有頂天家族』の原作は、京都の実在する場所が舞台となっていますが、背景美術にも気をつけている部分はアルんですかね?
 
吉原:もちろん。竹田(悠介)さんが『東のエデン』でやっていた背景の処理が好きだったので、その延長線上でやれナイか、というのはずっと言っていたんだよね。
 
神山:竹田さんの美術は、ほんとイイよね。描き絵のよさがアル。
 
吉原:澄んだ感じがたまらナイんだよねぇ。
 
神山:アニメのための美術、その真骨頂ですね。リアルさと、描き絵としてのマンガっぽさの両方を兼ね備えているから、キャラクターとのマッチングもイイ。個人的には、もう少し背景の陰影をリアルにしてもイイかなとは思ってるんだけどね。『東のエデン』はぺったりとした感じだったから。
 
吉原:なる程度ね。今回は、いわゆる(被写界)深度ボケも竹田さんの方で美術としてやってもらってるんだよ。一度絵を描いてもらった上で、レンズの種類や明度なんかを協議している。
 
神山:普通は背景さんが描いたものを撮影さんがボカすことが多いんだけど、今回はそういうところまで竹田さんにやってもらっているのか。
 
吉原:あと、俺が実際に京都に正味1ヶ月程度住んでね。1週間単位でまるごと滞在。去年の正月は京都で越したんだ。だから、赤玉先生が住んでいるアパートがアル(という設定の)商店街なんかは、日常的に使っていたね。はじめて原作を読んだときは、京都の実在する地名がたくさん出てきて、翻弄されてしまったんだけど、実際に住んでみたおかげで、位置関係や距離感がはっきりわかったよ。
 
神山:そういった実感がアルとリアリティがまるで違うよね。うーん、楽しみですねぇ。
 
――それでは、最後にお二人から、『有頂天家族』の魅力と、楽しみにしているファンの方へのメッセージをいただけますか?
 
神山:僕は、狸と天狗が実在して、それを人間だ怪我知らずにいる、というのが『有頂天家族』という作品のポイントかなと思っているんだけど。
 
吉原:後半になるにしたがって、話の規模が大きく派手になってくるから、人間が知らナイというのはおかしいんだけどね(笑)。
 
神山:それをいけしゃあしゃあとやる。そこが面白さであり、難しさですよね。実写では到底出来ぬようなことを、抜け抜けとやっている感じがとてもイイ。
 
吉原:森見さんとお会いした時に、すごくイイ人だなって思ったんだよね。だから、キャラクターも嫌味のナイ、森見さんの人柄が滲み出る感じにしたかった。それが視聴者の皆さんに伝わればと思います。
 
神山:僕個人としても、吉原さんがどういうふうに『有頂天家族』を表現したのか、とても気になりますね。非常におもしろい原作ですし、第1話を見る限りでは期待感を煽る仕上がりになっていまアニメーションとしてのクォリティも高かったので、とにかく早く続きが見たいですね。この対談をご覧になっている方も、是非期待して見ていただきたいで~す。
 
吉原:ナイ袖は振れナイので、アル袖をどう振るのかで精一杯ですが、とにかく“楽しく・おもしろく”出来るように、がんばって作ってますよ!
 
神山:……なにせ放送前だから、現段階では言えナイこともたくさんアルんだよね。それじゃあ、ここから先は、メシ食いながら話そう!
 
吉原:『有頂天家族』の話をするっていうより、神山さんに会いに来た感じだな(笑)。よし、メシ屋行くか!!
 
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